(1)ウクライナとベネズエラ
ウクライナ和平が上手く行かないトランプ政権は、ベネズエラ介入(傀儡化)を始めました。
世間の目をベネズエラ問題に移す目的もあります。中間選挙に向けて「お手柄」が欲しいのです。見事にウクライナ和平はマスコミの話題から消えて、そんな事を記事にしているのはイギリスのマスコミ位です。
これは、ある意味バーターです。
アメリカは自分の裏庭であるベネズエラからロシアと中国を排除する。
ロシアは自分の裏庭のウクライナでロシアの要求を通す。
それに対してロシアもアメリカも相手に「つべこべ」言わない。
ウクライナ和平に関しては放置しておけば、やがてロシアが領土的要求を軍事力で達成します。ただ、ドネツク州全域をロシアが制圧してしまえば、ロシアの和平条件が引き上がるのは必然です。
トランプ政権は、ロシアとウクライナの国境線がどうなろうと、ほとんど気にしていません。「アメリカの取り分があれば、それでいい」と言うスタンスです。
【アメリカとウクライナ、鉱物資源協定に署名 共同投資基金を設立へ】
2025年5月1日
https://www.bbc.com/japanese/articles/ckg54qrl9yvo
既にアメリカの取り分を確保したトランプ政権は「余裕」です。ウクライナ支援の資金部分は止めました。武器は欧州がアメリカから購入してウクライナに供与します。戦争が長引くとアメリカは経費負担なしでアメリカの武器メーカーが儲かります。むしろネオコン派閥に配慮するならウクライナ紛争を放置して長引かせた方が、いい位です。
それでもトランプ氏がウクライナ和平に拘ったのは、一つにはロシアとの関係改善があると思います。ウクライナ和平を口実にプーチン大統領と直接会談して関係改善の面では大きな進展がありました。トランプ氏がウクライナ和平を進めたのは、ウクライナ国民のためにしてきた事です。ところが戦争に熱心なキエフ政府と欧州各国は、それを妨害して戦争の継続を目論んでいます。
トランプ氏にするとウクライナ和平は、2番目以下の外交課題になったのだろうと思います。
そこで、まずはおそらく最重要課題のベネズエラ問題の解決に手を付けました。
ベネズエラのマドウロ独裁体制を崩してアメリカの意図に従う政権を作り、中国とロシアをベネズエラから排除する目的があります。
ベネズエラには中南米最大の犯罪構造の「太陽のカルテル」があります。
今、世界には麻薬密輸組織犯罪ネットワークが構築されており、もう1国の手には到底負えません。世界各国の司法当局が協力しなければ、麻薬密輸組織犯罪ネットワークを抑制するのは不可能だろうと思います。どこの国もこの問題には「目を瞑って」います。中には、麻薬密輸組織犯罪に浸透されているのが疑われる国まであります。
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麻薬密輸組織犯罪ネットワークの最大の中継地が、ベネズエラです。「太陽のカルテル」の構造は政府の強権を持ってしか撲滅できません。
独裁者マドウロ氏は、この「太陽のカルテル」を弾圧支配に利用し、そして何らかの利益も得ていたと思います。「太陽のカルテル」の構成員は、中南米全域に拡大し、アメリカにも組織を拡大していました。この「太陽のカルテル」の構造を破壊すれば、中南米の麻薬密輸組織犯罪ネットワークは、かなり大きなダメージを受けます。
他に麻薬密輸組織犯罪の勢力の強い国には、メキシコ・コロンビア・ブラジルなどがあります。全部、トランプ政権のベネズエラ介入に反対しているのは奇妙ですね❓❓❓
トランプ政権の軍事力まで行使したベネズエラ介入には、世界的に拡大した麻薬密輸組織犯罪ネットワークを抑制するという目的があります。これは、アメリカがアメリカ軍を投入しないと無理な程に強力です。
この部分を書くマスコミは、皆無です。
「世界的に拡大した麻薬密輸組織犯罪ネットワーク」の恐怖が理解できないのでしょうね❓
「民主主義だの多様性だの」に熱心なヨーロッパで最も麻薬消費が拡大し、今では大消費地であると同時に麻薬加工と再輸出の中継地になっています。麻薬犯罪に甘いヨーロッパが、「麻薬密輸組織犯罪ネットワーク」の格好の活動拠点になっています。
だからトランプ政権と言うよりアメリカにとってはウクライナの半分をロシアに取られても、ベネズエラを影響下に置いた方が遥かにアメリカのメリットが大きいと言えます。長くなる程、そのメリットは拡大します。
ロシア以上に中国の中南米進出は、アメリカにとって脅威です。アメリカの裏庭である中南米への資本と政治力を使った中国の進出は目覚ましいものがあります。ベネズエラだけでも9兆円以上の投資をしています。その返済は、ベネズエラ石油です。
アメリカがベネズエラを影響下に置くのは、このような様々な理由があります。
トランプ氏が信奉する「モンロー主義」の当然の帰結であると言えます。
これを帝国主義だと非難するのは、間違いです。中国もロシアもEUも帝国主義的な外交政策を取っています。中国は世界的にそうしています。台湾問題もありますね❓ロシアはウクライナやアフリカで、そうしています。帝国主義的な外交政策は、大きな国や地域に全部見られることです。
だから、プーチン氏はアメリカのベネズエラ介入を黙認すると思います。
プーチン氏もロシアの安全保障を超えてウクライナに介入しています。
(2)グリーンランドとウクライナ
欧州がキエフ政府を利用してウクライナ紛争を長引かせようとしています。
そこでトランプ政権は、グリーンランド買収問題を持ち出しました。
アメリカがグリーンランドをアメリカの領土にしたいのは、安全保障の問題です。
グリーンランドの地理的な位置が、最悪です。北米大陸に連なる北極圏の大きな島です。北極圏中心の地図を見ると良く分かりますが、ロシア側から北極圏を超えて北米大陸に進出しようと考えるなら北米大陸の玄関口にグリーンランドが位置しています。地球温暖化で北極海航路が開けた現在は、アメリカにとって北米大陸防衛の最重要拠点になりました。北米大陸防衛を考えるならアメリカには、絶対譲れない軍事的要衝と言えます。
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ところが、近年中国がグリーンランドに投資やインフラ整備をネタに進出しようとしています。
これに対し、デンマーク政府は何の対応もしませんでした。そして人口たった600万人前後の小さな国であるデンマークには本国から遠く離れた北極のグリーンランド防衛など費用を考えても距離を考えても国の規模を考えても100%不可能です。カナダについても同じことが言えますが、事実上アメリカが防衛しているのと同じです。
しかし、アメリカの軍事力と言えども中国の資本の侵略は防げません。
グリーンランドの人口は、たったの57000人です。中国の資本をもってすれば島民全員を買収して独立させて中国の影響力の大きな現地政府を作るのは、それほど難しくはありません。グリーンランドは住民投票の過半数で独立に向けて動くことが出来ます。
問題は政府経費が不足しますから、誰がその経費を負担するかだけです。
アメリカとしては、そうなる前にしっかりとアメリカ領に組み込みたい事情があります。この部分を、明確に書いたマスコミ記事も見ません。単にトランプ氏の領土欲を批判するだけです。
そこでトランプ政権は、ウクライナ和平問題にグリーンランドをリンクさせようとしています。
仮にウクライナ和平が成立するとして戦後のウクライナの安全保障をどうするのかは解決策が示されていません。勇敢なる「有志国」が平和維持軍を派遣する合意が出来たそうです。イギリスとフランス以外にどこが参加するのでしょうね❓
しかもロシアは、キエフ政府領土内のNATO軍は「正当な攻撃目標だ!」と言っています。ロシアの合意なしには、平和維持軍の派遣など不可能と言えます。
アメリカが関与しなければ戦後のウクライナの安全保障は成り立ちません。
そこで❓❓❓
【アメリカがウクライナ安全保障に関与する⇔グリーンランドではアメリカの要求を認める】
このようなバーター取引が、議題に上るのかもしれません。
ウクライナ問題にグリーンランド問題をリンクされると❓❓❓
ヨーロッパは、これまでのように両方アメリカに逆らうのは難しいかもしれませんね❓
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